子どもの耳を大事にしていますか?
耳を大事にするとは、「はっきり聞こえる」「安全に聴く」です。昨今、コロナをきっかけに、学校や塾でオンライン授業が始まりました。子どもがPCやタブレットに触れる機会が多くなってきました。
わが家では子どもの耳を大事にするため、語学学習専用Bluetoothスピーカー「BenQ treVolo U」を導入しました。
この記事では、実機を使用した体験に基づいてのレビューとなります。子どもの使用を前提とした紹介にしたいと思っています。
本レビューは、BenQ 様からご提供いただいた「treVolo U」にて行っております。
treVolo U の外観はポップな感じで「子ども好み」
まずは外観をご覧ください。
空色のスピーカーは、ポップな感じで子ども好みの外観に仕上がっています。わが家の娘の例外ではなく、可愛さが前面に出ている「treVolo U」を気に入ってくれました。
飽きの来ない親しみやすいデザインというのは、毎日利用するモノなので嬉しい配慮ですね。
耳を大事にする2つのこと
最初にお話した「はっきり聞こえる」「安全に聴く」について、それぞれ深掘りします。
1.「はっきり聞こえること」
大音量にすれば、はっきり聞こえるわけではないです。TVやYoutubeを視聴していて聞き取り辛い声の人がいますが、音量を大きくしても聞き取りづらさは変わらないです。
教育の専門家 Tina 講師によると、「大切なのは周波数」です。周波数帯域が広ければ広いほど、英語の発音でよく使われる「気音」、「唇歯音」といった難しい音がはっきり聞こえます。
- 気音:母音にうつるまでの間に生じる[h]のような音
- 唇歯音:上の前歯と下唇によって調音される音
treVolo Uは、200人以上の声の実験をしたそうです。その中で様々な不安定な音の可聴周波数帯域を広げ、音量を上げずに音をクリアにする技術を搭載しました。treVolo Uが語学学習用スピーカーと呼ばれる所以です。
2.「安全に聴くこと」
医学の専門家 翁仕明 先生によると、聴力は段階的に失われていくが低下しても気付きにくい。後で気付いても回復させられない。聴覚を傷づけてしまう原因は、音量だそうです。
子どもの音量は大人が調整したら良い?
そもそも大人の聴力は子どもに比べて優れていません。子どもにとって大きい音、小さい音の聞き分けができる人は少ないそうです。
treVolo U には、安心モードという機能があります。ユーザーの音源、距離、環境音を検知して、子どもにもっとも安全な音量を提供できます。
treVolo U の特長
treVolo U が他のスピーカーにないくらい「クリアな声」を出力できるのは、3つの大きな特長があるからです。
1つ目は、スピーカーの素材に徹底的にこだわりです。treVoloの価格はおよそ3万円。一般的なBluetoothスピーカーと比べると正直高いです。それには理由があります。研究開発した高品質ダブルモノマー素材を使用して、スピーカー音量を30%向上させました。
2つ目は、スピーカー構造のこだわりです。語学学習用スピーカーというだけあって、小さな音量でも低音を大きく響いて聞こえます。音楽を聴いていても低音がしっかり身体に響き驚きました。
3つ目は、20年以上培ってきたチューニング技術です。文章で表現するのは難しいのですが、人の声が本当によく聞こえるスピーカーです。ハードの性能だけではなく、チューニング技術が高いのだと思います。BenQの液晶モニターに搭載されているオーディオは音が良いじゃないですか。実はtreVoloの技術が用いられています。
これら3つの特長によって、「はっきり聞こえる」を実現しているようです。
オンライン授業やテレワークでは、はっきりした人の声は重要です。treVolo Uは間違いなく活躍してくれます。これ以降は、実際に使用感を紹介していきますね。
オンライン授業やテレワークで大活躍間違いなし
テレワークではJabraのヘッドセットを利用しています。長時間のWeb会議になると、耳の圧迫感がストレスになっていました。試しに treVolo U を利用したところ、大活躍を確信しました。
ここまで繰り返し紹介してきましたが、「人の声がはっきり聞こえる」という性能はすごいのひと言です。オンライン授業やWeb会議において、大活躍間違いなしです。
treVolo Uにはマイクも搭載しています。Web会議参加者に聞いたところ、マイクの音声も他の人とは変わらず、まったく気にならなかったそうです。
今後は娘のオンライン授業でも利用します。学校から配布されたノートPCのオーディオの性能が悪く、先生の声が聞き取りづらいためヘッドセットを利用していました。子どもの耳のことを考えると、音量を上げがちになるヘッドセットはあまり利用させてたくありません。
次回のオンライン授業からは、treVolo U を使ってもらう予定です。対面での授業のような自然な感覚で受けらるので、今まで以上に集中できるはず。点数に反映するかは娘次第。
YouTubeの視聴にも最適なスピーカー
treVolo U を使っていて感じたのが、「Youtubeに最適じゃないか?」でした。語学学習用という触れ込みとは違った使い方なのですが、Youtubeの視聴が楽しくなりました。iPadやPCで使っている安価のスピーカーとは大きな違いがありました。
treVolo Uは、「人の声に特化」したスピーカーです。Youtubeとの相性は最高です。
特に違いを実感するのは、スポーツ試合の勝利者インタビューです。歓声が大きくて聞き取りづらいのですが、インタビューの声だけが魔法のように浮かび上がってきます。
treVolo Uには、3つの音声モードが準備されています。「音楽」「動画学習」「ライブ学習」です。
各種モードの特長
「音楽」は高低音どちらもバランス良く聞こえます。「動画学習モード」では人の声を強調。「ライブ学習モード」では、さらに人の声を強調して余計な音が消える印象でした。
例えば、以下のインタビュー動画ですが。「動画学習モード」で人の声がくっきりします。「ライブ学習モード」では、より人の声が抽出されて歓声の声が消えて聞き取りやくなります。
安価なスピーカーとの比較
PCではコスパの高いスピーカー「Creative Pebble」を利用しています。Adoさんの「新時代」で聞き比べました。
最初にtreVolo U を「音楽モード」にして視聴したところ、低音が響かせつつも「すっきりとした音声」で聞こえました。Creative Pebble では、音楽の奥に「ボワーンとしたこもった音」が聞こえてしまい気になりました。
音楽用としての利用は考えてなかったのですが、ポテンシャルは高いです。
安全に聴くための「安心モード」
treVolo U には、安全に聴くための「安心モード」があります。この機能を使えば、子どもの音量の上げすぎを防げます。
専門的な話になりますが、子どもの聴力にちょうど良いといわる音量が70デジベルです。それ以上の音量になると、難聴や聴力損傷のリスクが高まるそうです。また聴力は一度失うと戻りません。
treVolo U の安心モードをオンにすると、自動で音量調節してくれます。実際に試したところ、たしかに耳心地の良い音量に合わせてくれました。
この機能は「赤外線検出システム」と「全指向性環境音マイク」を利用しています。範囲内にいる人と環境騒音を検知し、自動で音量調整する仕組みになっています。
試してみたところ、初回の音量調整はスムーズに動作しました。しかし環境に合わせた自動調整機能はいまいち動作しない印象です。環境音を大きくしたり、席から遠ざかったりしましたが自動調整は動作しなかったです。PCだからでしょうか。
でも初回の調整があれば良いのかなと思います。そもそも自宅での利用でしたら環境音の変化は少ないです。また席から少し動いただけで、音量が変わると落ち着かない気がします。
treVolo レビューのまとめ
「語学学習専用」をセールスポイントにしている製品なのですが、その枠にはめ込んでしまうのはもったいないです。これから treVolo Uを市場に売り込んでいくために、特色を付けたかったのだろうと思います。
実際のところ、他の追随を許さない優れた音声処理機能を搭載した声用スピーカーです。「人の声を聞きやすくする魔法のスピーカー」という印象を持ちました。オンライン授業やテレワーク、Youtube を利用する機会が多い人は、ぜひ treVolo U を購入対象にしてください。
音楽再生も低音がしっかり響くので、そこら辺のスピーカーよりも音質が良いです。あらゆる分野で活躍できる守備範囲の広いBluetoothスピーカーだと思います。
褒めてばかりですが、もちろん懸念点はあります。
1つ目は「安心モード」です。記事にも書きましたが自動調整機能がいまいちでした。初回の設定のみで「自動追尾」は不要かなと思います。その分、少しでも価格を抑えられたら良いと思います。
2つ目は3万円という価格です。性能的には価格相応の価値はあります。しかし、treVolo ブランドの日本での認知度が低いため、購入に踏み切るには足かせになりそうです。
以上のような懸念点もありますが、満足度としては「90点」と高得点です。
詳しい情報は製品公式サイトをご覧ください。
treVolo U はAmazonで購入できます。ぜひ一度のぞいてみてください。
ではでは。