通勤バッグの中はお弁当でいっぱい、他のモノが何も入らない…と感じている人は多いのではないでしょうか。お弁当とPCがバッグに入ると、肩掛け式のビジネスバッグだと重くて肩も痛くなります。
そういった悩みを解消すべく、プロカメラマンであるStudio9 中原氏監修の「Enduranceed ビジネスリュック」を購入しました。
2週間使ってみての評価は、総合的には買いのアイテムだが使い方によっては待った方が良いという判断です。点数はタイトルにある通り、65点としました。
評価に至った理由をレビューしながら、良いポイントと残念ポイントを紹介します。
この記事は下記の方に最適な内容になっております。
- Enduranceed ビジネスリュックに興味がある
- お弁当を入れられるバッグ
- PCを持ち運びたい
- 通勤は両手をフリーにしたい
- 立った状態でリュックの中身を出し入れしたい
Enduranceed ビジネスリュック 外観
早速レビュー、外観から紹介しますね。今回の製品に限らず、公式サイトでみると見た目がよく撮影されているので、2週間実際にユーザーが利用した製品の写真をご覧ください。
まずは正面。ビジネスリュックだけあって華美さはなくシンプルです。上部にハンドルがありリュックの持ち運びに重宝してます。後述しますが、実は「ハンドルの仕様」が、最大の残念ポイントです。

両サイド。シンプルかつスマートな雰囲気があって気に入っています。
背面がこちら。中央部に横一文字にキャリーカートに引っかけるためのベルトがあります。Peak Designでも売りにされているのでキャリーカートを多用する人には嬉しい機能です。

天井と底面です。後述しますが天井のハンドルが65点の原因です。また底面は平らですが、自立しないことはありませんが期待する程の安定性はありません。
全体的に縫製がキレイにしっかりされている印象です。Endurance シリーズは人気のカメラバッグだけあって、手に取った瞬間作りの頑丈さが伝わってきます。作り手のプライドを感じます。
ビジネスリュックだけあって、全体的にシンプルです。職場でも違和感はなく使えています。周囲からも指摘が入ることもなく使えています。「新しいリュックだね」くらいのひと言は欲しいところですが…
Enduranceed を選んだ理由は「上下2気室構造」
Enduranceed ビジネスリュックを購入した最大の理由は、上下2気室構造です。カメラバッグのEnduranceで、おなじみの上下に分けて荷物やカメラを整理できる構造のことです。
会社ではお弁当持ちです。食堂はありますがコロナ禍ということもあって、ずっとお弁当持ちです(妻には感謝です)。きっちり整理したい性格もあって、お弁当とその他のものは、しっかり分けて収納したいと思っていました。
そこで白羽の矢が立ったのが、Enduranceed ビジネスリュックでした。ざっくり下のような使い方をしています。ノートPCやKindleは背面収納にいれています。

インナーケースでお弁当箱を固定できる
下気室にはインナーケースが付属しています。本来はカメラやレンズを入れるためにあるようなのですが、お弁当と水筒を入れてます。ガッチリ固定されてGood!

インナーケースには取り出しやすいように取っ手が付いているので、お弁当の出し入れがスムーズなので、とても気に入ってます。インナーケースがないと、下気室はモノの出し入れが不便になるので必須アイテムです。

ポケットの位置、個数が絶妙で整理収納ができる
リュックのサイド部分に「ペットボトル収納」があり、ペットボトルを簡単に取り出せます。夏場は熱中症対策にペットボトルは必需品なので重宝すること間違いなしです。

ペットボトル収納の外側に小さな収納があって、ティッシュやハンカチなど、すぐに取り出す必要になる小物を入れておけます。小さな財布やカードケースも入るのですが、リュックを担いだまま取り出しづらいです。身体が柔らかければ何とか取り出せるかもしれません。

上気室は収納が大きく二つあります。外側のサブ収納、背中側のメイン収納です。
外側にあるサブ収納には、財布や名刺入れ、鍵類を入れています。

背中側のメイン収納には、フェイスタオルやヘアワックス、モバイルバッテリ、Web会議で使うヘッドセットをザクッと雑に収納しています。

メイン収納の内部もポケットがあります。チャック付きのポケット部分にはモバイルバッテリとUSBケーブル。

余談になりますが、リュックの中に見えるモバイルバッテリは、Apple Watch にも対応していて使い勝手が良いのでお勧めです。
背中側にはペン挿しがあります。これは正直使いづらい。天井までの距離に余裕がないため、取り出すときに天井部にペンがあたってしまい出し入れが最悪です。


リュックの外側は表面部分にもポケットがあり、サッと取り出しやすいので手帳を収納してます。ボールペンはペン挿しではなく、手帳と一緒に入れています。ペン挿しが使いづらいので。

ノートPCや書類は背中側のポケットに収納できます。背中側収納もポケットが複数に分かれているので、PCと書類を分けられます。さすがはリュック、荷物をたくさん詰め込んでも重さを感じない。スリングやショルダーバッグだと、ノートPCを入れると肩にずしっときます。

Enduranceed ビジネスリュック のポケットは、必要な場所に必要なサイズであります。普段からリュックを愛用している人が考えた製品だと思います。
残念ポイントは、上部ハンドル部の仕様
ここまでは良いことばかり紹介してきた「Enduranceed ビジネスリュック」ですが、残念ポイントがあります。上部ハンドル部を多用するユーザーには致命的なポイントです。正直、使用を止めるか悩んでいます。
まずは写真をご覧ください。リュック中央部がへこんでいるのが分かると思います。使用して2週間後です。



この時点でチャックの開閉がスムーズではなくなっていました。ハンドルを持ってリュックを持ち上げた状態でのチェック開閉は困難を極めます。イライラします。
後日、動画を公開します。
製造元に問い合わせました
プロカメラマンの中原さんにTwitterから連絡して、最終的には製造元のビーハーフさんに本件についての見解を聞きました。
「仕様」とのことでした。立った状態でチャックの開閉は想定していなかったそうです。床に置いた状態での「チャックの開閉」しか想定していないとのこと。
とはいえ、今後の製品については、折れ曲がる部分の強度を上げることを検討してくれるそうです。改善が別ロットになるか、次製品になるかは分からないそうです。
想定していた回答でした。
ハンドル部分を多用するユーザーとしては、リュックが変形してしまうくらいならハンドルは要らなかった。最初は初期不良だと思いました。
とはいえ、その他の部分は、過去に使ったことのない魅力的なリュックに仕上がっています。それだけに本当に残念です。
3週間経過、PC収納部分も型崩れ
ハンドルを持ってリュックを持ち上げる行為を繰り返していると、PC収納部分も型崩れから始まり、ついには、折れ曲がった部分の生地内部には緩衝材のようなものが入っておりますが、内部で真っ二つに割れてしまいました。
その影響か、全体的にバランスも悪くなり自立させるためのバランスも難しくなってきています。
総合的に「買い」だが、ハンドルを使うなら「待ち」
リュックのハンドル部分を使わないという利用者であれば、絶対に買いのビジネスリュックです。購入して間違いはありません。
しかし…、ハンドル部分を多用すると思う方は、今回の製品は買わないのが得策です。「待ち」です。リュック天井部、PC収納部の耐久度がハンドルを持ち上げられたときの力に耐えられません。
何度も繰り返すと、折れ目がクセになってリュックの形が変形してきます。そうなると、床に置いた状態でもチャックの開閉がスムーズにいかなくなります。
というわけで、総合評価はタイトルにあるとおり「65点」としました。
最後になりますが、製造元ビーハーフさんより返品対応の申し出より、Enduranceed ビジネスリュックを手放しました。
ではでは。