製品レビュー

フルサイズ機を初めて使ってみて実感したASP-C機との違い

「でかい」「重い」「ボタン多すぎ」といったネガティブな感情。

2013年の年末、家電量販店に展示してあったフルサイズ機の EOS 5D Mark Ⅲ をに初めて触れたときの正直な気持ちでした。当時は、僕にはASP-C機で十分だと思い、迷い無くEOS 70D を購入しました。

それでもフルサイズ機を購入しようと思ったきっかけ

ずばり広角側の写真に興味を持ち始めたことです。

ここ一年くらいでしょうか、家族で出掛けるときにデジタル一眼レフを持っていくのが日課となりました。

遊びに行った場所を記録しておくために風景写真を撮ることが多くなってきて、いつの頃からAPS-Cの焦点距離1.6倍という特性が「何でだろう?、本来ならもっと広角に撮れるレンズなのに…」と感じだしました。

元々、デジタル一眼レフに興味を持ったのは、子どもの写真を室内でも綺麗に撮りたいという想いからでした。下手の横好き ✕ 凝り性の性格もあって、Kiss X5 -> EOS 70D -> EOS 80D というステップアップ。

2016年9月8日、広角という新たな世界を求めて、人生初のフルサイズ機となる「EOS 5D Mark Ⅳ」を手にしました。

ちなみに EOS 70Dはネットショップ大手のマップカメラに買い取りに出しました。今までありがとうございました。

EOS 5D Mark Ⅳ を所有しての感想

購入してからおよそ1週間が経過しました。

家電量販店で抱いたフルサイズ機に対しての印象がガラッと変わりました。

週末に EOS 5D Mark Ⅳを持って外出しました。いざ撮影を始めると不思議と、これまで懸念していた大きさや重さに対して違和感はなかったです。

2013年に家電量販店で、先代の EOS 5D Mark Ⅲに触れたときは、こんなカメラを持って歩いてたら目立つだろうな…と思っていたのですが、人はそれほど自分のことを見ていないようです。

家族との外出からの帰宅後、妻から「今日は新しいカメラを使ってたの?見た目一緒だから分からないね」と尋ねられました。

自分の妻でも、そういった状態です。観光地ですれ違う他人ならなおさらです。

端から見ている人にとっては、APS-C機とフルサイズ機の大きさの違いなんて、小さすぎて気付かないです。体力の削られる登山とかで使用しない限りは、大きさや重さの違いに心配したり目くじら立てたりする必要はないと思います。

APS-C機との違い

広角の世界

たとえば下の写真、上田城公園内にある愛の鐘というオブジェクトです。

上田城の愛の鐘

APS-Cでは、うまく写真内に収めきれなかったのですが、フルサイズ機でリベンジしてみたところ、綺麗に収まって驚きでした。焦点距離の1.6倍の違いは大きいと改めて感じました。

広角側の画が欲しくてフルサイズ機に乗り換えたのですが、想像以上に世界が広がりました。

暗所性能がすごい

センサーサイズの違いが大きいと思うのですが、暗所性能は段違いだと感じました。娘が小さい頃にフルサイズ機があれば、もっとキレイな写真が残せたのにと思いました。

下の写真は、ISO32000で撮影したものです。驚きを隠せませんでした。

EOS 5D Mark ⅣのISO32000画像

EOS 5D Mark Ⅳ と EOS 80D の高感度画像の比較は、別記事に掲載していますのでぜひご覧ください。

洗練されたボタン

これはAPS-Cとの違いというか、EOS 5D Mark Ⅳ だからこそなのですが、洗練された豊富なボタンは凄いです。

あまりのボタンの多さに最初は戸惑いましたが、マニュアルを読みながら何度も使っていれば何とかなるものです。使い方を身体に染みこんでいきます。一旦、覚えてしまえば、ディスプレイを見なくても設定をいろいろ変更できて本当に便利です。

豊富なボタンは、撮影だけではなく撮影した写真の選定にも役立ちます。

家族がトイレ待ちなどの隙間時間にミスショットの削除しているのですが、物理ボタンとタッチパネルを使うとストレスフリーで選定作業が進められます。自分の写真の下手さだけがストレスですが…。ポンポンポンとミスショットを削除できて気持ちが良いです。

フルサイズ機にして想定外だったこと

鞄の買い換えが必要

現在、acurさんのサビカLを使っています。レンズを装着したままカバンに収納するとき、APS-C機のように、鞄にすんなりしまえなくなりました。落下が怖いので、ベンチに鞄をおいて慎重に片付けるようにしています。

EOS 80Dのときはちょうど良かったのに…。これは想定外の誤算でした。

予備のバッテリーパックが必要

家族と遊びに行って、フル充電してあれば電池切れになることはありませんでした。

EOS 5D Mark Ⅳ にしてから予備電池を使わなかった日はないです。カタログ上は900枚が限界撮影数になっていますが、僕の使い方では600枚くらいで電池切れになってしまいます。

GPSの影響なのか、合間合間に写真の選定が原因なのかははっきりしませんが、これからは予備のバッテリーパックは必須のアイテムになりそうです。

バッテリーパックは正規品を買うと7000円以上するんですよね。幸いにもわが家には、EOS 80D を購入したときにプレゼントされたバッテリーパックがあったので助かりました。

カメラストラップの買い替え

4年以上使っているお気に入りのストラップがあります。お気に入りの柄で、EOS 5D Mark Ⅳ にも装着しているのですが、このストラップ、実はAmazonで200円ちょいで販売されているものです。

これには僕ではなく妻がちゃんとしたの買ったほうがいいと。万が一、ストラップが切れてカメラが落下したら後悔しきれないですもんね。でも高ければいいというものでもないような気がするのですが…。今の柄、どんぴしゃの好みなんだよなぁ。

初心者にもフルサイズ機をお勧めしたい

人生初のフルサイズ機を持って思ったことは、Kissシリーズからステップアップを考えている初心者は、フルサイズ機を購入したほうが良いのではないかということです。

デジタル一眼レフに魅了されて買い替えを検討している程なら、最終的にはフルサイズ機が欲しくなるはずです。

そのときにネックになるは、「僕なんかがフルサイズ機なんて…」といった初心者特有の恐縮した気持ちです。趣味レベルにフルサイズは要らないなんて言葉も何度か聞いたことがあって、僕も悩みました。

でも、趣味だからこそフルサイズ機でも良いのではないかと考えるようになりました。

仕事だと費用対効果があるのかどうか…、といったシビアな話になっても仕方ないのです。しかし、趣味にまで費用対効果を求めるのはどうなのかなと。逆に、趣味だからこそ借金してまで買うことも許されません。特にわが家の場合は…。

APS-Cとフルサイズで悩むなら、初心者であってもフルサイズ機をお勧めしたいと思います。

おしまい。

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NO PHOTO NO LIFE!/一眼カメラ好きがお勉強のために書いてるブログ「studio popolog」の中の人/写真好き/ブロガー/システムエンジニア/NASでの写真管理/フォトコン挑戦中/撮影台DIY/写真、動画編集テク&PC関係の情報配信/愛機はEOS R5/ 詳しいプロフィール

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