QNAP が「Qlocker Inspector」というアプリを開発しました。QNAP NAS を狙ったランサムウェア Qlockerよって攻撃を受けた場合に、Qlockerが暗号化に使用したパスワードを簡単に入手できるようになります。
現在、テクニカルサポートに連絡したユーザーに情報を提供しているようです。
Qlocker Inspector があれば、SSH接続による操作は不要
これまではテクニカルサポートに連絡して、サポートしてもらいながら暗号化パスワードを入手する必要がありました。
その手段もQNAP NASにSSH接続して操作が必要なため、パソコン初心者には敷居が高かったです。パスワードの取得までに時間がかかりました。
QNAPが開発した「Qlocker Inspector」を使えば、AppCenterからアプリをインストールするだけでパスワードが取得できます。
もちろん、以前紹介した7z化から復旧できる条件に該当していればの話です。
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タイトルの通りでございます。所有しているQNAP NASの1台がランサムウェアに感染しました。2021/04/22あたり ...
条件に満たしていない場合は、パスワードが取得できません。ちなみにわが家のNASは取得できませんでした。仮にパスワードを取得できなくても、まだ手はあります。下記をご参照ください。
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2021年4月末、QNAP NAS(TS-453Be)が、ランサムウェアのQlockerに感染しました。気付いたときは、 ...
QuLog Centerの「システムイベントログ」で確認可能
Qlocker Inspector をインストールすると、自動で暗号化に使われたパスワードの検索が実行されます。
実行結果は、QuLog Centerの「システムイベントログ」で確認できます。
下図は暗号化パスワードが取得できなかったときのログです。無事に暗号化パスワードを取得できた場合は、Start scanning と Scan completed の間にパスワードを取得した旨を伝えるログが出力されるそうです。
ランサムウェアに感染した場合は、急いでテクニカルサポートに連絡してアプリを提供してもらってください。
テクニカルサポートの返答が遅い場合は、下記にSSH接続の手順を解説していますので参考にして調べてみてください。 タイトルの通りでございます。所有しているQNAP NASの1台がランサムウェアに感染しました。2021/04/22あたり ...
QNAP NASがランサムウェア感染、7z化から復旧できる条件とは?
ではでは。