写真管理 NAS

内蔵HDDより高速!10GbE対応のNASにおける書き込み速度比較

10GbE対応のNAS環境を導入して1年が経過しました。この記事は、10GbEの導入を悩んでいる方に向けて書いています。導入を決定づけるきっかけになってくれると嬉しく思います。

10GbE対応のNASを導入した理由

もともと1GbEのNAS環境で運用していました。Lightroomから数百、数千といった写真を取り込むとき、「さぁ現像するぞ!」と気合いが入っているときに、待ち時間が長く感じてしまいストレスでした。

それならNAS止めたらいいじゃん!との思うのですが、そもそもNASを導入した理由は、大切な写真データを守るためでありまして、RAIDやクラウドへの自動バックアップという機能がNASにはあるため、止めるというのは選択肢にありませんでした。

そこで、写真取り込み問題を解決すべく、10GbE対応のNASの導入に踏み切りました。

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書き込み速度測定 内蔵HDD vs 10GbE対応NAS

実際に10GbEの環境にしてどうだったのか?書き込み速度のベンチマークを図ったのでご確認ください。

比較対象となるHDDは、

  • 内蔵は「Western Digital HDD 1TB WD Blue」
  • NASは「QNAP TS-453Be + Seagate IronWolf 3.5 4.0TB」

測定にはCrystalDiskMark 8.0を利用します。ちなみに、Ver6とVer7以降では、想定結果が2倍近く違っています。Ver7以降の書き込み速度の数値に影響がありますので参考程度にご覧ください。

Western Digital HDD 1TB WD Blue の書き込み速度

Western Digital HDD 1TB WD Blue ベンチマーク

QNAP TS-453Be + Seagate IronWolf 3.5 4.0TB の書き込み速度

QNAP TS-453Be ベンチマーク

書き込み速度測定結果の比較

ご覧のとおり、内蔵HDDであるならば、NASを使用したほうがネットワーク越しにもかかわらず処理が速い。

SSDだとしても古い世代のSSDであるならば、今回、測定したNASの書き込み速度と代わり映えしないと思う。

ちなみに次世代SSDでは下の通りです。

次世代SSDのベンチマーク

このクラスのSSDとなると費用も高いため大容量ストレージの導入は難しいです。NASを選ぶのが賢明かと思われます。

10GbE導入によるメリットとデメリット

【メリット】PC購入の際にストレージの悩みからの解放される

10GbEの環境ができてしまえば、ストレージはNASがあれば十分です。ご覧いただいたとおり、内蔵HDDより高速です。NASの書き込み速度450MB/sくらいでした。古い世代のSSDと同等のくらいの速度がでていることになります。

そうなると、ストレージはNASで十分だと考えます。PCを買い替える際、ストレージ容量は最小にしておいて、その分の費用でCPUやGPU、メモリを強化できます。写真の現像作業はGPUやメモリが重要なのでなおさらです。

大切なデータをNASに保存することで、PC買い替え時にデータ移行も不要になります。10GbEを導入することで、ストレージのさまざまな悩みから解放されます。

【メリット】LightroomからNASへの写真取り込みのストレスがなくなる

写真データをNASに保存する運用で最大の弱点は、従来の1GbEの環境では写真取り込み速度が遅さです。

10GbEなら大丈夫です。書き込み速度の結果をご覧いただいたとおり、内蔵HDDよりNASの方が高速だからです。しかもSSDと同じくらいの速度なので、NASへの写真取り込みのストレスがなくなります。

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【デメリット】10GbEの環境構築に費用がかかる

デメリットは一つだけです。ずばり導入費用です。

10GbEに対応したNASはもちろんのこと、10GbE対応のスイッチングハブ、10GbE対応のネットワークアダプター、10GbEに対応したLANケーブルなどなど…

とにかく費用がかかります。

ネットワークに必要な機器や部品を総入れ替えする必要があります。10GbEの環境構築方法の詳細については別記事で取り扱う予定です。

今、NASの購入を検討されている方は、10GbE対応のNAS、もしくは、10GbEの拡張カードを使えるNASを選定条件に入れておくことをオススメします。ちなみにわが家のNASは下記です。

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まとめ:導入費用は高額だが満足度は高い

1GbEの環境には戻れない。正直な気持ちです。

費用的な面から一度に導入はできませんでした。まずはNASから購入して、スイッチングハブ、ネットワークアダプターという順番で少しずつそろえていきました。

一気にそろえると思うと、導入費用は20万ほど見込んでおけば何とかなると思います。けど相当な覚悟がないと踏ん切りがつかないです。新しいカメラ、レンズが買えてしまう金額ですもん。

でもね、導入費用は高額になりますが、それ以上に満足度は高いです。

この記事をご覧の方は、導入したいけど踏ん切りがつかない状態ですよね。肩の力を抜いて、少しずつ前に進んでいけばゴールにたどり付けるので、まずは一歩踏み出してみてはどうでしょうか。

ではでは。

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NO PHOTO NO LIFE!/一眼カメラ好きがお勉強のために書いてるブログ「studio popolog」の中の人/写真好き/ブロガー/システムエンジニア/NASでの写真管理/フォトコン挑戦中/撮影台DIY/写真、動画編集テク&PC関係の情報配信/愛機はEOS R5/ 詳しいプロフィール

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