NAS導入の目的は、複数PCによるLightroomのカタログ共有です。ただ共有するだけでなくストレス無くスムーズに共有する必要があります。
NAS設置後、心躍らせながら書込速度計測を行ったのですが、Windowsは想定どおりの速度だったのですが、Macでの結果が伸び悩み、その結果、Lightroomのカタログ共有は断念せざる得ない状況に陥りました。
有線接続なら読み書きともに75MB/s超え、無線LANだとは書込13MB/s!?
Lightroomのカタログファイルの共有は考えていたのは、iMacとMacBook Proです。MacBook Proは無線LANを使用するのですが、結果が最悪でした。
読込の47MB/sが好記録に見えるくらいに書込が遅いです。13MB/sって…
- POPOLOG
- なんでやねん!!
想定外の事態に放心状態に陥りました。気を取り直して有線接続のiMacでも測定したところ…
有線接続ならそこそこの記録がでました。しかし、なぜか無線LANの書込速度が伸びず、Lightroomのカタログ共有するには厳しい状況でした。
ちなみにMacからNASの書込速度計測ははAFPを使用しています。SMBの場合、読込速度までが13MB/s前後に落ち込みました。
書込速度が速くてもカタログ共有は難しいと思う
書込速度のテストを実施していて気付いたのは、仮に無線LANでも100MB/s以上出たとしてもLightroomの複数PCによるカタログ共有計画は頓挫していたと思います。
理由はカタログファイルのファイル数の多さです。細かいファイルが多いため、性能どおりの結果は出せないからです。実験する前はカタログファイルのサイズばかりに目がいっていて見落としてました。
実際にQNAPのQSyncやフリーウェアのRealSyncなどの同期アプリを導入して使ってみましたが、有線接続であっても同期が完了するまでに3分以上待ちます。また、同期するのを忘れてしまえば、変更箇所の競合の恐れもあって実用的ではありませんでした。
ちなみに、QSyncの同期速度は遅すぎて使い物になりません。ファイル数が多すぎるせいでNASのCPUも100%近くでフル稼働してました。QSyncには期待しすぎていました。もしやるならRealSyncをお勧めします。
諦めるのは早い!メタデータの同期に活路を見た
複数PCによるLightroomの利用は諦めたのか?
僕は諦めの悪い男です。NASを購入してしまったので、あっさり駄目なんだ…と諦めるなんて、くやしくて無理です。
Lightroomにメタデータを同期する機能を見つけました。この設定が使えれば、メタファイルの同期が可能となり、レートや現像設定を複数PCで共有できそうです。
現在、一週間くらい試しに運用しているのですが、僕のやりたかったことが実現できているみたいです。どうしてそうなるのかは、よく分かっていない状態なので、もう少し調べてから報告したいと思います。
この方法ならNASの書込、読込速度に悩まされることがなさそうです。
カタログ共有が目的ならNASは購入してはいけない
ここまでの話をまとめると、
- Macの無線LANでのNASへの書込速度は何故か遅い
- NASへの書込速度が速かったとしてもLightroomのカタログ共有は困難
- QSyncは遅すぎて使えない
- Lightroomの標準機能でレートや現像の共有ができそう
そういう訳で、カタログ共有だけが目的ならわざわざNASを購入する必要はありません。無線LANルーターにUSB接続で外付けハードディスクを繋いだ簡易NASで十分だと思います。
次回、Lightroomのレートや現像を複数PCで共有する設定方法を紹介します。
おしまい。