Manfrotto(マンフロット)の190を持っていますが正直購入したことに後悔しています。
理由はManfrottoの190では、旅先で家族と一緒に歩くには大きくて重すぎて、気が付けば持ち出さなくなっていました。Manfrottoの三脚はコストパフォーマンス抜群の素晴らしい三脚です。後悔したのは、僕の三脚の選び方が悪かった点です。
この記事では、これから「初めての三脚」を選ぼうとしている方に是非知っておいてもらいたいことをまとめました。
三脚は一本あれば良いというものではない
三脚は一本あれば良いというとのではありません。カメラレンズが広角、標準、望遠という風に分かれているように、三脚も撮影状況に応じて複数必要になります。
体力に自信があるのであれば、大きくて重い三脚を一本用意しておけば良いですが、そんな三脚を担いで旅行に行ったり山に登ったりするのは難しいですよね。
携行性をとるか、安定性をとるか
三脚の購入を考えたきっかけは何でしょうか?
僕の場合は、草花のマクロ撮影だったりブログで紹介したい製品のモノ撮りだったりしました。
家族旅行のときに持っていきたい。フルサイズのデジタル一眼に望遠レンズの組合せでも撮影したいし…
とか考えたら結果、Manfrottoの190を購入しました。
前者の希望は完全に答えられたのですが、後者の希望は、家族と旅行するには三脚が大きすぎて不十分でした。
三脚を購入するにあたって、携行性をとるのか?それとも安定性をとるのか?は、最初に決めておきたいです。この部分があやふやだと、どれたけ高級な三脚を購入したところで後悔してしまうでしょう。
三脚選びで最低限知っておきたい4つのこと
ここからは三脚を選ぶために最低限知っておきたいスペックの話になります。
耐荷重はメーカーによって定義が違う
三脚には耐荷重(積載重量)が決められています。この耐荷重の設定には、メーカー間で共通化されたルールは存在しません。そのためA社は安定して撮影できる重量、B社は載せても壊れない重量といった具合に違う場合があるので注意が必要です。
各メーカーHPには問合せ窓口がありますので、購入したい三脚の目星がついたら事前に確認しておきましょう。
三脚の耐荷重の目安は「耐荷重はカメラとレンズの2倍の重量」という情報をネットでは目にする機会が多いです。
この件についてManfrottoの窓口に確認したところ、以下の回答がありました。
一般的な定説なのでしょうか?
恐れ入りますが弊社ではそのようなご案内はしておりません。
アルミニウムとカーボンの違い
三脚の素材にはアルミニウムとカーボンがあります。
カーボン素材のものはアルミニウム素材と比べると軽くて強度が強いです。また振動の吸収性が高く振動してもアルミニウムより早く振動が収まるとされています。
良いこと尽くめのカーボンですが、最大のデメリットは価格が高いことです。三脚の持ち運びが少ないと断言できる場合は、アルミニウム素材で問題ないです。
ちなみに所持している Manfrotto 190はアルミニウム素材です。金属なので持った感じがズッシリしていて重いです。
3段と4段で何が違う?
段数が多くなるほど、脚をもっとも縮めたときの長さ(格納高)が小さくなり持ち運びが楽になりますが、その分脚の太さが細くなり安定性が落ちます。逆に段数が少ないほど脚が太くなり安定性が増しますが、一方で格納高が大きくなるため持ち運びに苦労します。
持ち運びを行う予定がない場合は、安定性を重視するために三段の三脚が良いでしょう。リュック(バックパック)に入れたり取り付けたりして三脚を持ち運びたい場合は、4段以上に折りたためるトラベラー三脚といわれる三脚がオススメです。
かと言って4段以上になると三脚のセッティングに時間がかかるようになりますし、段数が多いほど脚を細くなりますので安定性が落ちるので、フルサイズのデジタル一眼の場合は4段が限度かなと思っています。
今持っているManfrotto 190はというと、3段のため家族旅行で持ち歩くには格納高が大きいためいまいちです。
三脚の格納高は雲台の高さも考慮しよう
格納高についての注意点なのですが、雲台の高さも考慮する必要があります。
雲台の高さは10cmくらいあるので、決して無視できないです。例えばManfrotto 190 のアルミニウム三段の三脚にManfrotto ボール雲台Q2を載せると、格納高は70cmにも及びます。だいだい大人用の傘の長さになります。
三脚をリュック(バックパック)にくくりつけるには大きすぎて無理です。持ち運ぶのは可能ですが、家族旅行で片手が完全に塞がった状態なるのは、小さい子どもと一緒だと致命的です。
どんなシチュエーションで使う予定なのか?
初めての三脚選びで重要なのは「どんなシチュエーションで使う予定なのか」を明確にしておくことです。
ただし「あれもこれも」というような万能な三脚はないので、一番使用頻度が高いとされるシチュエーションに絞ってください。そのためだけに使うという心構えで購入できれば後悔はしません。
Manfrotto 190を購入したときは、とにかく三脚が欲しいというだけで購入したので、とにかくいろいろなシチュエーションに対応できてそこそこ価格が安い三脚が欲しいといった選択基準が後悔の原因でした。
三脚を選ぶときは「何を優先するか」が大切です。
そんなわけで、旅行に強い新たな三脚を物色中です。
ではでは。