2019年8月に配信された Lightroom Classic のアップデートで、RAW現像の際の画像処理にてGPUが使用されるようになりました。これにより編集におけるレスポンスが向上しました。
これまではLightroom にGPUは関係ないと言われてきましたが、今回のアップデートにより、GPUに対する重要性が、今後は高まってくると予想します。
そういった背景もあって購入の検討し始めたのですが、所有しているMacBook Pro は独立したGPUが搭載されているため、果たしてeGPUを追加して本当に効果があるのか悩んでいるのであります。
所持しているMacbook Pro 15"のGPU性能
現在、2017年版のMacbook Pro 15" です。スペックは以下の通りです。
- CPU : 2.9GHzクアッドコアIntel Core i7
- メモリ : 16GB
- Radeon Pro 560(4GB GDDR5)
- Intel HD Graphics 630 (CPU内蔵)
独立型のGPU「Radeon Pro 560」が搭載されていなければ、悩むことなくeGPUを即買いなんですがね。
Lightroom でGPUを有効にしたときの状況
Lightroomを利用しているときのGPUの負荷はどうなんだろう?
ということで、Mac標準のアクティビティモニターにあるGPUグラフを表示させた状態でLightroomを動かしてみました。操作内容は画像のグリッド表示と現像作業です。現像は露光量、コントラスト、ハイライト、白レベル…といったごく一般的な操作です。
そのときのグラフがこちら。
グラフを見る限りでは半分くらいの性能しか使ってないのかなと読み取れます。
なんの処理をしていたのか忘れましたが、現像に夢中になると下のようにてっぺんに張り付くようなグラフになったこともありました。
使っていてストレスを感じるのか?と聞かれると、GPUを利用しない設定のときは、カクカクともたついてイライラしましたが、GPUを利用するに切り替えてからは露光量を操作してもかくつかなくなったので具合は悪くないです。
ちなみにLightroomのGPU設定は環境設定で変更できます。
ところで、eGPUって何?
GPUに詳しいような感じで話していますがGPUについて素人です。GPUはパソコンゲームする方達のデバイスと思っていたくらいで、2019年8月のLightroomのアップデートまでは気にもとめていませんでした。
eGPUの「e」って、Externalの頭文字で日本語で外付けって意味になります。eGPUで外付けGPUです。
eGPUのおかげで、MacbookやSurfaceのようなノートパソコンが、外出先からひとたび帰宅してeGPUと接続することで、デスクトップ並みのパワーを得ることができるようになります。
またパソコンを買い換えても新しいパソコンでも利用できるのが、「外付け」のメリットですね。
「eGPUってあまり聞かないのだけど大丈夫なの?」
一般の家電量販店で見かけるような製品ではないので心配はあるかと思います。昨年(2018年)、Apple Storeで「Blackmagic eGPU」取り扱いを始めており、今後はパソコンマニアではない層にも少しずつ認知されてくると思います。
またBlackmagic eGPUは、Blackmagic Design が Apple と協力して設計しており、AppleはeGPUの可能性を感じています。
販売中のeGPU製品
Appleストアで販売されているGPU一体型の製品
GPUボックスとGPU別売りの組み合わせ例
ChromeもGPUを使っている
今回、GPUの状況を監視していて思い出したことがあります。Google ChromeもGPUを利用しているんですよね。Lightroomを操作せずネットサーフィンしているときもアクティビティモニターのGPUグラフがしっかり動いていました。
Lightroomだけでなく、何気ないネットサーフィンでもGPUは活躍してくれるようです。
LightroomのためにeGPUは買いなのか?
正直なところ、Lightroomのためだけなら「う〜ん」という感じてます。
理由は所有しているMacbook Pro 15" には独立型のGPUが搭載されており、Lightroomの操作にストレスを感じていないためです。
そうは言っても、eGPUという製品に興味があるので、お試し体験して効果が実感できるなら購入を検討したい気持ちはあります。
購入するとなると最低でも7万円は必要です。今の環境に比べて大きな効果、たとえばLightroomのプレビュー作成や書き出しが半分とか、明らかな性能差があると確信できないと思い切れません。それなら将来ミラーレスを購入するときの足しにしたいです。
おそらくですが、独立型のGPUが搭載されてないPCであれば、Lightroomの現像処理にて露光量のスライダーとかカクツクと思います。そういった場合はeGPUを購入の検討の価値はあるはずです。
eGPUの体験ができないか調べていたら、Appleの推奨eGPUに挙がっているOWCを取り扱う企業「Woodman」という会社で募集していました。この会社の社長さんはAMD出身です。興味のある方はどうでしょうか。
参考 https://vega.woodman-jp.comモニター募集サイト
追伸
7日ほど前に申し込んだのですが音信不通です。もしかしたら募集が終了しているかもしれません。それ以前、一般人を相手にしていないのかも。気長にお返事を待っています。
ではでは。