最近、キングジムから発売されているポメラを買いたいという衝動に駆られる。ポメラってなんだよ?という声が聞こえてきたので簡単に説明すると、テキスト入力専用端末だ!なんじゃそりゃ?
見た目は小さなノートPCなんだけど、機能はテキスト入力しか持っていない。インターネットでWebブラウジング、SNSに接続もできない。ただ単にテキストを入力するための端末。iPad を持っているのに、なぜか欲しくなる。
なぜポメラが欲しいのか?
ポメラは本当に必要なのか?
この記事で自問自答したいと思う。
ポメラを欲しい理由
文章を書くことだけに集中できる環境が欲しい!
その心は?
例えば、この記事は風呂上がりにiPadで書いている。この記事を書き出す前に、ミネラルウォーターを片手にメールを見たり、RSSに目を通したり、SNSを流し読みしていた。それだけ20分は経過している。
風呂上がりから寝るまでの時間は、平均で1時間。貴重な1時間なのに、惰性でネット閲覧して時間を費やしてしまう。ある意味ぜいたくなのだが、時間は限られているのでもったいない。ポモドーロテクニックを取り入れたり、メールアプリを消したりする対策はしたが効果なし。
最終的に思いついたのが「テキストだけ書ける環境」だった。その役目にぴったりの思想だったのが、ポメラだった。ポメラという製品が単純なだけに欲しい理由も単純です。
ポメラで気になる機能
理由は「テキストだけ書ける環境」と熱く語った通りなのですが、他にも気になる機能があります。
開いて4秒の瞬発力
最後になりますが、ポメラを開いて4秒後に文字を書き始められる軽快さです。この瞬発力は、テキストだけ書ける環境という尖ったコンセプトだけがなせる機能ではないでしょうか。
アウトラインの表示機能
左側にアウトラインが表示できて移動もできるみたいなんです。アウトラインの記号もMarkdownでおなじみの"#"が使えるようです。
議事録やメモ書きはMarkdownで書くことが多いので、アウトラインの表示機能は魅力的でたまりません。
文字入力にATOKを搭載
DM200に搭載されているATOKの評判がすこぶる良いようです。iPad Proで文章を書くときの最大の弱点はIMEです。外付けキーボードを利用する場合、ATOKを選べないので変換にストレスを感じることが非常に多いです。
購入に踏み切れない5つの理由
ものすごいポメラが欲しいと思う一方で「どうせ使えないって。やめとくのが無難だよ」という心の声もあるわけです。
ポメラの故障報告の多さ
1番のネックは故障です。Amazonや価格コムのレビューや口コミの故障に関するトピックがやけに目立ちました。
「電源が入らなくなった」
「ディスプレイの色がおかしい」
工業製品なので故障はつきものですので、仕方ないと理解できる部分もあるのですが、製品の守護神であるべきサポートの体制が悪いようです。故障の口コミとセットで、キングジムのサポート体制に対する不満の声も多くありました。
保証期間内なのに有償対応(2万5千円前後の修理費用)がほとんどでした。口コミには悪い部分が集まりやすいとはいえ、気になる部分が多かったです。
有償対応の理由に故障の原因が「ほこり」とか「筐体への圧迫」がありました。ホコリが入りやすい設計になっている可能性もあります。またポメラは持ち運び前提の製品なのに、圧迫に弱い設計は致命的です。
保証期間内なら無償では良いのではないかな…
端末価格が高額
現在発売中のDM200の定価は5万円近くします。安いところでも3万6千円くらいでしょうか。テキストしか入力できないにも関わらず、この価格は高いです。
しかし競合製品がないですし、ニッチすぎる分野なので、高額になっても仕方がないとは思うのですが、高額製品なのに故障率が高くサポートが悪いとなると、庶民は手を伸ばしにくいと感じてしまいます。
クラウドストレージサービスの利用ができない
テキスト入力することしかできない!というコンセプトを製品化したことは、とても面白い試みで勇気が必要だったと感じております。
大事なテキストファイルのデータ移動手段として、QRコードやポメラSync、Googleメールなど用意されています。でもね、一番欲しいのはDropboxやiCloud、Evernoteなどとの連携です。
ポメラとPCで双方向での編集をできる環境が欲しいです。
記事の作成スタイルとの相性
ブログの記事を書くときは、調べものをしながら書くことが多いです。だから、ネットで検索しながら文章を仕上げていくスタイルです。
その途中でネットサーフィンにはまってしまい、記事の執筆が進まないことが多いことに悩んでいて、その解決策としてポメラでどうかなと思った次第です。
しかしポメラになると、ネットから強制遮断されてしまうため、調べ物が一切できない状態に追い込まれます。それで、ポメラを買ったとしても「本当に使うのかいな?」と自分でも疑問符がでているのでした。
一方で、アウトプットのみという新しいジャンルの記事を書けば良いのではないかと、そうすることで一皮むけるのではないかと期待する面もあります。
ネットワークの強制遮断は無理じゃね
身もふたもない話になってしまうのですが、ポメラを使ったって近くにスマホがあると、絶対に手に取ってしまいそうな予感がします。
そうなるとポメラ最大の強みである「ネットワークの強制切断」は無理じゃね…と思ってしまう意志の弱さが残念でなりません。
俗にポメラニアンという方々は、本来、強靱な意志を持っておられて、どんな環境でも文章を組める人たちなのではないしょうか。
ポメラを購入できる適正があるか?
「ポメラの購入に踏み切れない5つの理由」を鼻で笑った、そこのあなたっ!
今すぐにポメラを買いましょう!購入できる適正がきっとあります。
逆に「そうなんだよなぁ、悩むよね…」と思った皆さん。
もしかすると、もっと皆さんに合った製品があるかも知れません。ポメラの情報を収集しつつ、別の候補にも目を向けてみてはどうでしょうか。
そんなわけで「ポメラの対抗馬となる製品」
ポメラが欲しいと思っていたのに、いろいろ考えているうちにポメラとは正反対の製品が気になり始めました。参考までにどうぞ。
iPad Pro
文字入力だけではなく、手書きの入力もできます。Apple Pencilがあれば、図や絵だって描ける優れものです。
欠点は、外部キーボードのときにIMEを選択できないことです。ATOKが使えるようになれば最高の端末になると思います。
以前書いたレビュー記事はこちら。
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iPad Pro 2018の使用レビュー 最強のモバイルノートかもしれない
iPad Pro 11インチ(2018年版)を購入しました。年末からTwitterで予約したとかしないとか騒いでいたので ...
Android
まったく候補にあげてなかったのですが、Twitterから思いがけないリプライがありました。キーボード付きスマートフォン「Cosmo Communicator」です。AndroidなのでATOKも使用できる点が魅力的です。
好きな人はクスッとしたくなるツボにはまる製品です。正直、悩んでます。
Chromebook
Chromebookも一瞬考えました。安価なイメージがあったのですが、確かに低価格帯の製品も多くあるのですが、重量が1.5kg前後と重いです。
持ち運ぶとなると、最低でも1kgは切りたいのですが、価格がグッとあがるので、候補になりづらいかも知れませんが、選択肢の1つとしてあげました。
Surface Go2
先日発売されたばかりの製品です。タブレットでありながらPCとしても使えます。PCと比べると非力ではありますが、PCと同じことが利用できる優れもの。
ATOKはもちろん使えます。アウトライン機能が使いたければ、Dynalist、Workflowyを使えば良いです。
また携帯性の高く、LTE契約も可能です。ポメラと対極にあるような製品ではありますが、テキスト入力という意味ではポテンシャルは高いです。Surfaceなので価格は高いですが、選択肢としては有りです。
さいごに「ポメラを手に入れるチャンスを見逃すな!」
あの有名はキングジムのTwitterで、プレゼント企画を実施しています。購入に踏み切れないのなら、ぜひぜひご応募ください。
なんと総額100万円。おうちで快適に過ごせるキングジム商品10万円分を10名様にプレゼントします。@kingjim をフォローし、RTで応募完了。#キングジムでおうち快適 とリプ欄にツイートすると当選率UP。2020年6月10日(水)〆切。 pic.twitter.com/wCh1P2ktxJ
— キングジム (@kingjim) May 1, 2020