以前から「花火撮影がしたい」と切望していたのですが、ついに叶いました!
でも結果は大失敗。まともな写真が1枚も撮れませんでした。
リベンジに向けて、同じミスを繰り返さないために反省点をまとめました。
「はじめての花火撮影」をこれから予定されている方には、これらの失敗写真を見てもらって、同じ失敗をして欲しくないと思います。
花火撮影に必要な道具
花火撮影に絶対に外せない道具は「三脚」と「レリーズ」の2つです。
この2つの道具がないと、花火を撮影した写真は必ずぶれます。
三脚
今回、使用した三脚はこちらです。
三脚を購入するとき、アルミ製とカーボン製を悩みました。悩んだ挙げ句にアルミ製を購入しましたが、実際に使ってみると、少しぐらい重さがあったほうが安定感があり、多少の風ではビクともしないので正解でした。
この商品を選んだ理由は別途記事にしたいと思います。
レリーズ
実際に使用したレリーズを紹介したいところなのですが持ってません!
花火撮影をしたいと切望していたくせに…本当に無知、口だけ番長でした。
「がくぅー」とうなだれようとした瞬間、キヤノンのスマホアプリがレリーズ代わりになることを思い出しました。案の定、レリーズ代わりになってくれたのでした。
花火撮影でのカメラの設定
レリーズは持っていませんでしたが、カメラ設定だけは勉強していました。
1. バルブモード
まず始めに、カメラの撮影モードをバルブモードに設定します。
バルブモードとは1秒より長いシャッター速度のとき、シャッターボタンを押している間、シャッターを開いておく機能になります。ボタンを放すとシャッターを閉じます。
星空や夜景、今回のような花火撮影で使用します。
2. シャッター速度
シャッター速度は花火撮影には、5秒から15秒くらいにすると成功しやすいと言われています。
3. 絞り
F8〜F18辺りで設定します。撮影した写真を見ながら明るすぎると感じたら絞り、暗すぎると感じたら絞りを開く調整が必要です。
4. ISO感度
花火が打ち上げられるころには空は真っ暗です。暗闇の中で花火は夜空を照らすくらい明るい被写体です。そのため原則ISO100固定になります。
5. 手ぶれ補正をOFFにする
今回の撮影では完全に忘れてました。手ぶれ補正ONのままで、すべて撮影しました。
手ぶれ補正をOFFにする理由は、下記の通りです。
ONのまま撮影すると描写が甘くなり、花火の光跡がくっきり写らないことがある
参考 プロが教える!花火の撮影テクニックと機材ASCII.jp
はじめての花火撮影の反省点
1. 構図が頭から飛んでいた
はじめての花火撮影を終えて、PCに写真を取り込んでみて確認して、正直愕然としました。どの写真も花火が一輪しか写っていなかったのです。花火を撮ることしか頭になくて、イノシシのように花火しか見えない状態になっていました。
構図の「こ」の字もない写真です。花火の切断するように電線も入ってますからね…
手持ち花火を撮りましたと言っても分からないくらいしょぼい写真になりました
今回の撮影では、中距離の望遠レンズを使用したのですが、標準レンズにして構図を整えたいと思います。どの位置から撮るかにもよりますが…
2. シャッターのタイミングが悪かった
シャッターのタイミングが、本当に難しかったです。
花火が終わる前にシャッターを閉じてしまうと、不完全燃焼というか中途半端な写真になってしまいます。
シャッターを切るのが遅いと、花火の中心が見えなくて「なんなんだろう」という写真になります。
今回は手持ち花火の写真と見間違えるくらいスケールが小さい写真になりました。
花火が上がる「ひゅーーぅ」という音が聞こえたらシャッターを切って、花火が消えたらシャッターを閉じるくらいがちょうど良さそうです。
3. 絞りが甘かった
絞りをF11で撮影したのですが、少し甘かったようで花火の光を取り込みすぎて、 何かが大爆発したような写真になりました。また手ぶれ補正がONのせいなのか、描写がもやっとしてますね。
1つ前にも書いたのですが、花火を見た印象のまま撮るなら、打ち上げの瞬間から消えるまでの間、シャッターを開いておけば良いのですが、今回の写真のように一輪撮りというか一発だけを狙って撮影すると、露光時間が長すぎて白飛びを起こしてしまいますね。
次回は花火大会の全体の雰囲気を切り取ろうと思うので、標準レンズでのぞみたいです。
4. スマホをレリーズ代わりにするのは辛い
「来週の土曜日に近所で花火が上がるぞ!」事前に知っていれば、レリーズを準備していたのですが、花火の件を知ったのは30分前。手持ちの物で何とかならないかと考えた末、スマホをレリーズ代わりにすることを思いつきました。
使用したアプリは、キヤノンの「Camera Connect」です。
スマホとデジタル一眼レフをWi-Fiで接続して操作するアプリです。リモートライブビュー撮影機能を使えばレリーズ代わりになります。
○ボタンがシャッターボタンです。バルブモードでは、一度押すとシャッターが開いて、もう一度押すとシャッターが閉じる動作を行います。
機能的にはレリーズ代わりになるのですが、レリーズとして使用するにはスマホは大き過ぎます。カメラの設定や焦点距離を変えたいときにはポケットに入れる必要があります。
アプリを閉じると、スマホとデジタル一眼レフを繋いでいるWi-Fiが切れてしまいます。かと言ってアプリを開いた状態でポケットに入れると勝手に画面をタップされて誤動作するというジレンマ…
正直、スマホをレリーズ代わりに常用するのは、とても辛いです。
5. 花火大会のスケールが小さすぎた
単なる負け惜しみですが、今回撮影した花火大会は、町内会のお祭りの一環なので、10分程度で終わる規模の小さい大会でした。
練習するには、花火の数が少なすぎて、いろいろ設定を変えて楽しみたかったのですが、レリーズ撮影の操作を理解したころにはフィナーレを迎えてました。
はじめての花火撮影の舞台は慎重に選んだ方が良いです。ある程度の規模がないと練習になりません。
花火撮影は事前準備が大事
シャッターチャンスは、いつ訪れるかなんて誰にも分かりません。
日頃から知識を蓄積し消化して、どのような状態でも持てる力を発揮できるように準備が必要だと、今回の花火大会で痛感しました。
正直、見せられるような写真がなくて、記事にしようか悩んだのですが、今後のための教訓として、それと、これから花火撮影しようと考えている方に「この失敗を伝えたい」という思いから公開しました。
でも、今回の失敗は、とても良い思い出になりました。
失敗してもカメラ撮影は楽しいですね。
ではでは。