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デジタル一眼レフとコンデジは買うならどちらが良いか【10項目で比較】

デジタル一眼レフとコンデジの比較

デジタル一眼レフとコンデジの違いって何だろう?

両社の違いを知った上でカメラを購入しないと、後々になって不便な点が分かってきて、買い直しなんて事態になりかねません。

可愛い子供の写真を撮りたいと願う、カメラ初心者の子育てパパさんにぜひ読んでもらいたい記事です。

1.携帯性が違う

デジタル一眼レフとコンデジで大きな違いのひとつに携帯性があります。

デジタル一眼レフ

デジタル一眼レフはキヤノンのEOS Kiss X7 です。世界最小、最軽量の触れ込みで販売された機種です。気になる重量は407gです。

407gというのは、あくまでもボディ単体の重量です。レンズを装着すると小さなレンズであっても550gは超えます。

コンデジ

コンデジは「コン」は、コンパクトの略です。

一般的なコンデジの重量は、150g前後と非常に軽いです。画質を重視したPowerShot G7 X Mark II であっても319gありますが、デジタル一眼の最軽量と比べても軽いです。

2.バッテリーの持ちが違う

デジタル一眼レフはコンデジに比べて本体が大きいです。そのため大きなバッテリーを搭載できるので、おのずとバッテリーの持ちに差が出ます。

3.ぼけ味が違う(被写界深度)

ぼけ味を大きくする方法は3つあります。

  • F値を下げる
  • カメラと被写体との距離を短くする
  • 焦点距離を長くする(望遠側を使う)

これらの方法を使えば、スマホのカメラでも背景ぼけを表現できます。

スマホでも、ぼけを表現できますが、ぼけの大きさには限界があります。どうしても、スマホやコンデジの場合、本体サイズの制約が合って、イメージセンサーが小さくなるためです。イメージセンサーが大きいほどボケを表現しやすくなります。

イメージセンサーの大きさについては後述します。

デジタル一眼レフ

デジタル一眼レフでは、大きくてキレイなボケを表現できます。ボケの大きさも操作で自由に変化させられます。

コンデジ

コンデジでボケを表現できますが薄いです。

ボケの操作が苦手なので、ソフトウェア的にぼかす機能を搭載している機種もあります。しかし、自然なぼけではないので好みが分かれます。

4.AF(オートフォーカス)の速度が違う

子どもの運動会や部活などでの動体撮影には、デジタル一眼レフが有利です。

デジタル一眼レフ

専用のAFセンサーが搭載されています。被写体の動きを予測して捉えます。また突然の障害物などによる測距誤差を検知して、予測AFへの影響を抑えたりする仕組みがあります。

コンデジ

汎用的なAFセンサーのため、予測でのAFではなく、被写体の動きを後から追っかける追尾AFが一般的です。そのため動体には弱いです。

5.暗い場所での画質が違う

ぼけ味の違いでも触れましたが、コンデジに比べてデジタル一眼レフのイメージセンサーは大きいです。イメージセンサーが大きいほど、より多くの光を受けることができます。すなわち暗い場所でもキレイな画質で撮影できます。

下図がイメージセンサーの大きさを比較したものになります。

デジタル一眼レフ

デジタルには、2種類のセンサーサイズがあります。フルサイズとAPS-Cです。

先ほどの図を見てもらうと分かるのですが、コンデジに比べるとイメージセンサーの大きさが一目瞭然です。

コンデジ

一般的なコンデジのセンサーのサイズは、1/1.17です。高級コンデジで2/3になります。

最近ではAPS-Cと同等のイメージセンサーサイズを積んだコンデジ、リコーのGRシリーズなども登場しています。しかし、手ぶれ補正機能が付いていないなど制約があります。

6.ファインダーが違う

ファインダーとは、構図を決めたりピントを合わせたりするために使用するのぞき窓、もしくは液晶画面のことです。

デジタル一眼レフ

デジタル一眼レフには光学式ファインダーが搭載されています。直接、鏡に反射した像を見るためタイムラグが一切ありません。そのため動体撮影に有利です。

また、風景などを撮影するときには、液晶画面をファインダーとして利用することも可能です。

コンデジ

液晶画面をファインダーとして利用します。光学式ファインダーと比べると、動体に弱いです。映像として映し出すまでにタイムラグがあり気になることがあります。

静体をメインに撮影するのであれば、この違いは気にする必要はありません。

7.レンズの扱いが違う

レンズ交換に関して違いがあります。

デジタル一眼レフ

デジタル一眼レフは、交換レンズ方式です。撮影したい写真に応じてレンズを交換します。レンズ次第でいろいろな写真が撮影できます。

コンデジ

コンデジはレンズ交換できない機種がほとんどです。

コンデジにはそれぞれウリがあります。「望遠に強いコンデジ」「画質に強い単焦点コンデジ」「動画に強いコンデジ」など。

購入するときに、どんな写真を撮りたいのか、よく検討する必要があります。

8.表現力が違う

デジタル一眼レフはレンズ交換できます。レンズには種類があります。

  • 広角レンズ
  • 標準レンズ
  • 望遠レンズ
  • マクロレンズ

撮りたい写真に応じてレンズ交換できるのが、デジタル一眼レフの魅力です。レンズが変われば、まったく別の表現が楽しめます。コンデジとの大きな違いになります。

9.価格が違う

デジタル一眼レフ

デジタル一眼レフのEos Kiss などのエントリーモデルは、高級コンデジと比べて価格は安いですが、レンズを買い足しすることを考えると最終的には費用は高くなります。

コンデジ

デジタル一眼レフに比べると、コンデジは圧倒的に価格が安いです。

APS-Cと同等のイメージセンサーを持ったリコーGRなどの高級コンデジもありますが、レンズ交換ができないため初期投資は掛かりますが買い切りです。

10.旅行のとき撮影のお願いが違う

デジタル一眼レフの最大のデメリットかも知れません。

旅行先で家族写真の撮影をお願いしたいとき、デジタル一眼レフだと頼みづらいことです。何度か断られたこともあります。

「撮影のお願い」のためだけに、コンデジを持っていくことがあるくらいです。

まとめ

デジタル一眼とコンデジはどちらが良いか?の回答は、携帯性と機能の引き合いかなと思います。

ここまでに紹介した10個の違いを、簡単ですが表にまとめました。

No 項目 デジタル一眼レフ コンデジ
1 携帯性 大きい、重い 軽い、小さい
2 バッテリー持ち 長い 短い
3 ぼけ味 大きくキレイ 小さく薄い
4 AF速度 速い 遅い
5 暗所性能 高い 低い
6 ファインダー 光学式ファインダー 液晶画面
7 レンズ交換 可能 不可(一部可)
8 表現力 高い 限界有り
9 価格 高価 安価
10 撮影のお願い 困難 気軽

携帯性を重要視するならコンデジで決まりです。いや、そうでなくて、画質や表現のほうが重要だ!というのであれば、迷うことはありません。デジタル一眼レフをオススメします。

デジタル一眼レフを購入するなら、二つのレンズががセットとなっているエントリーモデルのキットセットがオススメです。

おしまい。

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